こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、公務員からの転職がテーマです。
公務員は潰しがきかないと言われるけど、やっぱり転職は難しい?
30代の公務員でも転職はできるの?
転職時の面接対応のポイントとか、オススメの転職サイトがあれば知りたい。
こうした悩みを解決します。
本記事の内容
- 民間へ転職した公務員の実態【後輩にインタビュー】
- 面接時の質問と面接突破のポイント
- 利用した転職エージェント
本記事は、僕の後輩で、現在は民間企業(コンサル系)に勤務する元公務員にインタビューした内容に基づいています。
公務員からの転職は難しい?【転職に成功した後輩に聞きました】
とにかく書類審査に通らず困った
現在コンサル系の民間企業に勤務する県庁の後輩が転職を決めたのは31歳の時。
所属していた部署の時間の融通がきかず、子どもがまだ小さいことから色々家庭的にも大変だったために決断をしたそうです。
転職活動の際に困ったことを聞くと、30歳を過ぎているということもあり、とにかく書類審査に通らないのには困ったとのことです。
そもそも転職時の流れはどのようなものか解説しますと、以下のような感じになります。
転職エージェントに登録→エージェントが希望に沿った企業を紹介→書類審査→面接→内定
「書類審査」ではいわゆる「職務経歴書」というものを出すことになります。
要は、学歴はこんな感じで、何歳で公務員になってこんな部署で働いてきましたよーという履歴書みたいなものですね。
後輩によれば、とにかくここで落とされたということです。(20〜30社書類選考を出して、通ったのは数社)
職務経歴書には志望動機などは書きませんから、そこで落とされてしまうと熱意の伝えようもないということで、その点すごく厳しさを感じたとのことです。(ちなみに彼は旧帝大卒であり、学歴は十分です)
会社側としては、いかに自社のやり方を植え付けられるかという点が極めて重要です。
通常は、30歳を超えると前の職場の考え方が染み付いてしまい、それを変えるのは非常に困難です。(もちろん変えることができる人もいるでしょうが傾向として)
そのため、年齢で弾くというのも致し方ない部分があります。
なお、20代(特に大卒3年以内の第二新卒あたり)だとこの扱いは全く変わってくるだろうと後輩は話していましたが、まさにその通りだと思います。
→まだ経験が浅いうちであれば柔軟に自社のやり方を飲み込ませることができるということです。
書類審査が通りやすかったのは、IT、ベンチャー、コンサル
そうした中でも書類審査が通りやすかったのは、
- 出入りの激しい業界(ITやベンチャー)
- コンサル
だったということです。
前者はなんとなく分かりますが、後者についてはとにかく実力さえあればいいという業界なのだろうと考えられます。
転職後の仕事の状況について
収入は増え、時間のゆとりもできた
公務員時代より収入は増え、土日もしっかり休みが取れる、また出勤時間の融通もきく(朝は少し遅めの出勤可)など、環境には非常に満足しているということです。
責任は公務員時代より確実に大きい
一方で、責任は公務員時代より圧倒的に大きいということを語っていました。
顧客から仕事を取ってくるのは主に上司とのことですが、提案を組み上げるのはほぼ一人で、変なものを出せば当然信頼を失って次の仕事がなくなる。
コンサルのイメージ通り、まさに実力主義ですね。
成果さえ出していればゆとりある時間を過ごすこともできるでしょうが、そうでなければお払い箱ということです。
公務員をやめてよかった
後輩から話を聞いていて印象的だったのは、
「とにかく公務員をやめて良かった」
「公務員をやめたらどうなるかと思っていましたが、いざ出てみるとどうにかなりますね」
といった発言です。
彼は非常に頭がよく、業務改善に向けて積極的に提案をするタイプの人間です。
前例踏襲をよしとする公務員よりも、課題解決策を自らで考えて提案し、成果に応じて評価されるというコンサルのスタイルが性に合ったのだろうと思います。
もちろんそういうタイプでなければ民間への転職が難しいと言うつもりは全くありません。(コンサルの場合はそういう自立型の人でないと厳しいと思いますが)
重要なのは、自分の気質に合った転職先というのは十分見つかりうるということです。
面接時の質問と面接突破のポイント
公務員の仕事をどう活かせるかはほぼ聞かれない
彼は5社の面接を受けた(2社内定)とのことですが、「公務員の仕事をどのように活かせると思うか」といった質問はほとんどなかったということです。
そもそも公務員の仕事を直接的に活かせることなどほとんどないので、相手も期待していないということですね。
課題解決のためのプロセスを語れるかが重要
それでは主にどんなことを聞かれたかと言えば、
「会社に入って何をやりたいか」
「公務員時代に何をやってきたか」
といったことだそうです。
特に後者の質問が重要で、
何をやってきたか→課題に直面した際に、どういった思考プロセスのもとで、どのように行動して課題解決を図ってきたか
を答えられるかが全てだと言っていました。
人柄の部分はともかくとして、仕事の能力はこの点でほぼ分かります。
ここをしっかり話せる人は当然仕事ができる人ですから、その分採用に近づくというごくシンプルな話ですね。
後輩曰く、公務員の組織のどの部署がすごいかなんて民間の人は知らないので、仮に出先経験しか無かったとしても、この部分の考え方さえしっかりしていれば大丈夫だということですが、まさにその通りでしょう。
利用した転職エージェント
通常、転職する際には転職エージェント(要は企業との橋渡し役)を利用することになりますが、彼はリクルートエージェントに絞って活動したということです。
この点については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてください。(転職エージェントと転職サイトの違いも解説しています)
他に何人か公務員から民間に行った知り合いがいますが、リクルートエージェントは鉄板という感じですね。
まとめ
- 公務員から民間を受ける場合、書類選考が通りずらい(これは年齢にもよる)
- 書類選考が通りやすいのはIT、ベンチャー、コンサル
- 面接突破の決め手は、課題解決のプロセスをどれだけ明確に話せるかということ
以上です。
今回の話の中で特に重要なのは、面接における肝は、課題解決のプロセス(考え方と行動)を説明できるかどうかという点です。
もし転職を目指す公務員の方は、今まで公務員としてやってきたスキルがどう活かせるかという点ではなく、過去に直面した課題に対しどのように考えてそれを乗り越えてきたかという点を明確に語れるように整理しておくことが大切です。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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