こんにちは、シュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、僕が公務員時代に経験した非常に面白い(このネタを話して興味を持たなかった人はいない鉄板ネタでした)仕事である有害図書調査について書いていきます。
公務員の仕事内容はとにかく多岐にわたりますが、この仕事は僕がかかわった中では圧倒的に変わった仕事でしたので以下で詳しく紹介します。
完全にネタ話です。
僕が出先機関時代に経験した有害図書調査
具体的にどんな仕事か?
「書店やコンビニに行っていかがわしい本(以下、有害図書という条例上の名前で呼びます)がきちんと区分陳列されているかどうか」および「有害図書などが格納されている自動販売機について、きちんと届出がされているか、また、18歳未満の方が購入出来るような仕組みになっていないか」を確認する調査です。
もういかにも怪しい仕事だということが分かりますよね(笑)
まず有害図書について。
そういった本は、書店でもコンビニでも別のコーナーに置かれていると思いますが、これは都道府県の条例上そういう決まりになっているということなんですね。
分けた上で、これはそういった本のコーナーですよということを示す表示も設置しなければなりません。
自販機については、有害図書やグッズが入っている自動販売機を設置する場合はその届出をしなければならず、また、18歳未満の方が購入出来るようになっていてはいけないという決まりになっています。
(→免許証とかで年齢を確認するような仕組みでなければならないということ)
※僕の県の条例なので、県によっては異なるかもしれませんが、おそらくどこでもほぼ同じです
どんなメンバーで調査に行くのか?
まずメインの担当者は県の非常勤職員である青少年指導員という方になります。
小学校の元校長先生が担当されていました。
(出先機関で机を隣り合わせて働いていました。さすがにこの仕事をやるだけじゃないですが、全体としては非常に暇そうでした)
僕がサブ担当としてフォロー。
さらに、市町村にも同様に指導員がいるのでその方と、指導員を管轄する課の市町村の職員、そして警察、これらでコンビを組んで1年に2〜3回管轄の市町村の書店や自動販売機設置箇所を回遊します。
人数も多く、結構大掛かりです。
仕事の流れ
有害図書について
この書店とこのコンビニを回るといったスケジュールを元校長先生が事前に決めていますので、そこに行き、有害図書がしっかり一般図書と分類されて陳列されているかをチェックします。
ただ、基本的にはそういうコーナーに置いてありますし、まず問題ありません。
たまーに一部漏れて(?)一般図書のほうに置いてあったりするので、この本はそういうページが多いので、そっちに陳列してねというのを書店の方にお話するわけです。
ちなみに、それらしきページが全体の何分の1もしくはトータル何ページ以上あると有害図書であると条例で定められており(笑)、ざっと中身を見て怪しいものを判断します。
ちなみにこういう時、役所の職員は下手に出るのですが、警察官は強引です(笑)
条例守ってねーんだからきちんとやれよというスタンスで行きます。
これが一般的な公務員と警察官の大きな違いだなというのはこの仕事を通して強く感じましたね。
自販機について
免許証などを読み取って、18歳未満の方が買えないような仕組みになっていれば問題ないのですが、大半のところはそうなっていません。
(普通そんな自販機に免許証入れたくないですよね(笑))
とはいえ、明らかにそういうものが格納されていそうであっても、本当に格納されているかどうかは分かりませんので、公費で(!)購入して確認します。
そしてそういうものが格納されていれば、誰でも買える以上は条例違反ということになりますので、本庁に報告し、本庁からその自販機の届出をしている人に対し、条例違反だから是正せよ(年齢確認システムを導入できないなら撤去せよ)と指導するわけです。
→従わなければ罰金です。
でも、本庁もぬるい指導をやっているのか、ほぼ改善されませんでしたが。
ちなみに本庁担当者に聞いたところ、こういうものが格納されていましたというのが、担当内で回付されるとのこと。
結構女性も多い部署なのに。
もう完全にお笑いですね。
僕個人の感想
ぶっちゃけ、完全に時代遅れの規制です。
最早みんなネットで見るだろうという(笑)
だいたい、そもそもとして「有害」というほどのエビデンスがあるのか謎です。
これは一例ですが、行政の規制にはこういう訳の分からないものが多く存在しています。
そしてそこに人的資源と時間を割いているわけですから、大いなる無駄ですよね。
おわりに
もちろん行政はこんなクレイジーな仕事ばかりではありません(笑)
ただ、こういう仕事もあるんだよということと、単純にネタとして面白いところがあるので今回取り上げてみました。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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