こんにちは、シュンです!
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今回は、歯科医師の給料や年収がテーマです。
厚労省の最新の統計資料(医療経済実態調査・賃金構造基本統計調査)を元にして、
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についてまとめました。
歯科医師の年収
歯科医師の給料・ボーナス・年収
形態 | 給料年額 | ボーナス年額 | 年収 |
歯科診療所(個人) | 5,878,116円 | 556,630円 | 6,434,747円(※1) |
歯科診療所(医療法人) | 5,854,571円 | 205,690円 | 6,060,261円(※2) |
厚労省:平成29年医療経済実態調査より。
※1 歯科診療所(個人)の場合の収益について
収益 | 費用 | 損益差額 |
40,686,000円 | 28,807,000円 | 11,879,000円 |
個人の場合、年収は約640万円となっていますが、歯科診療所としての実質的な収益(儲け)はこの表の通り約1200万円です。
この収益の内訳については、「開設者の報酬となる部分以外に、建物や設備についての改善を行うための内部資金に充てられることが考えられる」と統計の注意書きで説明されています。
つまり、法人化をしていない個人歯科診療所の場合、実質的には11,879,000円の収入があるということを留意すべきということになります。
※2 歯科診療所(医療法人)の場合の収益について
収益 | 費用 | 損益差額(税引き後) |
92,037,000円 | 86,572,000円 | 4,802,000円 |
医療法人の場合も同様で、年収は約600万円となっていますが、給与費差し引き後の歯科診療所としての収益(儲け)はこの表の通り約480万円です。
つまり、医療法人化をしている歯科診療所の場合、年収以外に4,802,000円の儲けがあるということを留意すべきということになります。
歯科医師の年齢別年収について
歯科医師の年齢別年収は以下の通りです。
規模10人以上の民間事業所を対象としている統計に基づき算出しているため、それなりに大きい歯医者さんの年収と捉えていただければと思います。
(上記の平均年収約600万円に比べて金額が大きいのは規模が大きいためと考えられます)
歯科医師(男性、企業規模10人以上)の年齢別年収
25~29歳 | 4,958,600円 |
30~34歳 | 7,899,200円 |
35~39歳 | 8,825,900円 |
40~44歳 | 8,073,600円 |
45~49歳 | 10,563,000円 |
50~54歳 | 10,585,500円 |
55~59歳 | 9,987,400円 |
厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。以下同じ。
歯科医師(女性、企業規模10人以上)の年齢別年収
25~29歳 | 3,931,300円 |
30~34歳 | 7,708,500円 |
35~39歳 | 6,407,800円 |
40~44歳 | 10,568,800円 |
45~49歳 | 9,766,500円 |
50~54歳 | 4,684,800円 |
55~59歳 | 7,985,200円 |
女性は調査対象となっている労働者数の母数自体が少ない(全体で252人)ため、年齢別で見ると不自然な数字になっています。(ざっくり見ると男性とあまり差が無い印象です)
まとめ
- 歯科医(個人事業主)の年収は約640万円
※収支ベースでは1200万円のプラス。年収との差額の560万は設備投資等の内部資金に充てられると想定。 - 歯科医(医療法人)の年収は約600万円
※税引き後収支ベースでは480万円のプラス。こちらも個人と同様設備投資等の内部資金に充てられると想定。
以上、歯科医師のお金に関するデータについてまとめてみました。
医師と比べるのが妥当なのかという点はありますが、例えば個人事業主の医師の場合、約2800万円の収益があります。(1000万が給与で、残額を設備投資等内部資金へ)
これが個人事業主の歯科医師の場合、約1200万円(640万が給与で、残額を設備投資等内部資金へ)ということですから、開業資金に数千万円程度かかるとすれば、決して余裕のある数字では無いと思います。(一方で、経営が上手な方はかなり儲かるイメージがありますが)
開業資金をペイすることを考えれば、医師以上にマネジメント力が肝になると考えます。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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