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【売電明細公開】太陽光発電は損か得かをぶっちゃけます【20年収益も計算】

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は太陽光発電をテーマに書いていきます。

僕は2年前に家を建て、入居1年後から太陽光を設置してます。

明細データをもとに、売電収支(売電収益➖太陽光パネルローン)と電気代節約効果についてぶっちゃけます。

 

本記事の内容

  • 太陽光導入1年間の売電収支明細
  • 電気代節約効果を加味した真の年間収益
  • 20年の収益を算出
  • 固定買取価格が下がっているから損?
  • 太陽光発電を導入するに当たっての僕の失敗

ちなみにこんな感じでSUUMOの雑誌に載ったりしてます(笑)パネルもうっすら見えるかなと思います。

 

太陽光導入1年間の売電収支明細

家やパネルのスペック

まず、家などの各種スペックは以下の通りです。

  • 【家】南向き、切妻屋根、オール電化、東電のスマートライフプラン使用
  • 【パネル】4.8kw、ネクストエナジー社(設置は2018年)
  • 【10年間の東電固定買取価格】28円
  • 【パネル+工事料金】1,782,000円(税込)
  • 【ローン】上記の額に金利を加え、月額11,800円の10年固定ローン

 

収支明細

売電収入明細

売電収入合計→146,916円/年(→東電から銀行に振り込まれます)

 

太陽光パネルローン支出明細

11,800円/月×12月=141,600円/年

 

売電年間収支計

146,916-141,600=5,316円/年

 

ということで、売電収益とローン支出の収支は年間5,316円のプラスでした。

 

電気代節約効果を加味した真の年間明細

電気代節約額を算出

太陽光を設置すると、発電している時に使っている電気は全て太陽光でまかなわれることになります。

→基本的な話ですが、太陽光は発電分−家で使った電気=「余剰分」を東電に売ることで収入を得ます。(ちなみに発電分を全部売って、使う分は東電から全部買うということはできません。売却単価のほうが大きいので、これができるとかなりお得なんですけどね)

 

要は、晴れている日や曇りの日における日中の電気代が安くなります

 

僕の場合、太陽光を入居1年後に導入したので、太陽光導入前後の電気代比較が可能です。(たまたまなんですが、結構このデータってレアなのかなと思います)

 

ということで、太陽光導入前と後の電気代明細は以下の通りです。

太陽光導入前の電気代

6月 4,890円(月途中で入居したため安い)
7月 9,751円
8月 11,627円
9月 8,969円
10月 7,445円
11月 11,666円
12月 17,817円
1月 21,678円
2月 20,296円
3月 14,344円
4月 9,627円
5月 7,013円
145,123円

 

太陽光導入後の電気代

6月 6,499円
7月 6,868円
8月 8,024円
9月 7,336円
10月 6,936円
11月 7,879円
12月 11,628円
1月 16,935円
2月 18,314円
3月 13,311円
4月 11,193円
5月 6,782円
121,705円

 

太陽光導入による年間電気代削減効果

145,123-121,705=23,418円/年

 

ぶっちゃけ生活感はほぼ変えてません。

→ただ、導入前は冷暖房時期に24時間冷暖房を使用してたのですが、導入後は長期の外出時は消すことが多いですね。(できるだけ日中は売電したいから)

 

そんなわけで、なかなかに大きな額だと思います。

 

真の年間収益はこれ!

以上、売電収入と電気代節約効果を合わせた我が家の年間プラス額は以下です。

 

売電収入−パネルローン支出=5,316円/年

電気代節約分=23,418円/年

合計28,734円/年

 

20年の収益を計算

以上の年間データを踏まえ、固定買取価格が適用される最初の10年間と、固定買取が終了する11年目以降の収益を算出していきます。

 

最初の10年の収益

まず最初の10年間の収益(売電収支+電気代節約効果)は以下です。

28,734円×10=287,340円/10年

 

もちろん年によるバラつきはあるでしょうが、どんなに少なく見積もっても、設置しなかった場合に比べて20万円以上はお得になると考えています。

 

11年目以降の収益

11年目以降は太陽光パネルのローンが解消されるため、売電は全て純益となります。

一方、10年間の固定買取(28円)が終了し、売電価格が下がります。

固定買取終了後の売電価格は自由競争(例えば東電に11円、ソフトバンクでんきに12円で買ってもらえるとか)が想定されているためどうなるか分かりませんが、経産省の議論を踏まえて目安として想定されているのが11円という数字です。

 

この11円をベースに計算すると、僕の家のおける11年目以降の売電収入は、

146,916円(現在の年間売電額)×11円(10年以降の予想単価)/28円(現在の単価)=57,700円/年と算出できます。

 

ただ、太陽光は20〜30年で発電効率が100%から80%ほどに低下すると言われていますので、11〜20年目を効率85%(かなり厳し目です)に見積もった上で、11〜20年目の収益を計算すると、

(売電収入57,700円/年+電気代節約分23,418円/年)×0.85(発電効率)×10年=689,503円/10年

となります。

 

20年間で約100万円のプラスが狙える

以上をまとめたものが以下です。

  売電収入 電気代節約効果
1〜10年目
(買取価格28円)
(売電収入−ローン)5,316円×10年=53,160円 23,418円×10年=234,180円 287,340円
11〜20年目
(買取価格11円)
57,700円×0.85×10年=490,450円 23,418円×0.85×10年=199,053円 689,503円
20年の収益計 543,610円 433,233円 976,843円

 

以上、20年の売電収入+電気代節約効果による利益は976,843円と試算できます。

 

なお、パネルの寿命は30年ともそれ以上とも言われてますので(過去は太陽光が存在してなかったので正確な長期データが無い)、これ以降は11〜20年目と同じ計算で収益が増えていくことになります。

 

リスクについて

リスクとしては以下3点が想定されます。

  1. 固定価格終了後もホントに11円で買い取ってもらえるのか。
  2. 11〜20年目の発電効率85%ってホント?
  3. 壊れるリスク

 

まず、1の固定買取価格終了後の売電価格について。

経産省の審議会である調達価格等算定委員会の中で「できるだけ早期(2025〜2027年)に卸電力市場並み(11円/kWh)」という目標を掲げています。

よって、これはかなり硬い数値と言えます。

 

次に、2の発電効率の低下について。

基本的に各メーカーとも、発電効率が下がると無償でパネルを取り替える仕組みを設けています

例えば僕の家のパネルはネクストエナジー社のものですが、25年間の出力保証がついていて、例えば10年目であれば90.5%を下回った場合、20年目であれば83.5%を下回った場合無償で交換してもらえます。

(以下参照。赤いところまで下がってしまったら保証するってことです)

引用:ネクストエナジーHPより

 

なお、企業側にとっては何のメリットもないのでこんな保証制度使われたくないですよね。

つまり、お客さんに安心して買ってもらうためのマーケティングであり、実質的にはここまで下がるケースはほぼない(=上記保証ラインはかなりの安全ラインを取っている)ってことです。

 

最後に3の自然災害について。

まず、太陽光パネルは半端じゃないほど頑丈です。

熊本地震や東日本大震災時でも、パネル自体が崩壊したというケースはほとんどなかったようです。(それどころか、津波で流された状態でも発電しており、感電の恐れがあって近づけないケースが多発していたとのこと)

 

また、天候災害として「ひょう」などを心配される方も多いそうですが、営業の方はそんなので割れるほどヤワじゃないと言ってました。

(だからクレーム対応がほとんどなくて、それが販売側の大きなメリットらしいです笑

 

また、自然災害保証がついているメーカー(ネクストエナジーなら10年)も多いですし、僕はこのリスクはほぼ無視できると考えています。

 

今は固定買取価格が下がっているから損?

というわけで結構ぶっちゃけてきました。

販売業社でもないですから、結構リアルな数字かと思います。

(ただ、業者さんもその後クレームが来るのが嫌なので、あえて低めの収益想定を出してきます。うちの場合も業者さんが示した予想発電量を大きく上回っています)

 

ポイントは電気代節約効果ですね。

おそらくこれを出してくる業者さんはあまりいないはずですが、結構額が大きいので重要な指標です。

 

ただ、僕が導入したタイミングは28円の固定買取価格(28円/kwで10年買い取ってくれる)でした。

しかし2019年は24円にダウンしています。

今後もどんどん下がっていきます。

 

つまり、僕と全く同じ条件でこれから太陽光を入れる方の場合、売電収入額と節電効果は当然ながら僕のケースより低くなります。

 

では旨味がないのかと言えばそうでもありません。

というのも、パネルの本体価格が年々下がっているからです。

 

例えば、2013年の大手数社(パナソニック・三菱・Qセルズなど)の平均が32万円/kwだったものが、2018年には24万円/kwほどになっています。

5kwのパネルを買った場合、40万円ほど安くなっているわけですので、その分ローンの額も圧倒的に少なくなります。

 

つまり、売電収益は下がっても、パネルの支出額が下がるため、パネルの下げ幅によっては利益が増加しうるということです。

 

固定買取価格が下がってるので太陽光に旨味がないと考えている場合、こうした点を厳密に把握していない可能性がありますので、そこはきっちり分析すべきでしょう。

 

太陽光発電導入に当たっての僕の失敗

既に書いた通り、僕の導入1年目は、売電-ローン+電気代削減分で3万円のプラスが出ています。

なので、太陽光を導入したことに対し不満はありません。というか凄く満足しています。

 

ただ、あえて失敗だったことを挙げるとすると、全く見積もり比較をせず、ある業者1社の提案のみで決めたという点です。

その業者はQセルズなど各社のパネルを取り扱っていたのですが、担当営業マンの方が強くオススメしたネクストエナジーに決めました。

 

その方は本当に良い方でしたし、こういうお話を持ってきてくれたことには感謝をしているのですが、どうせなら各業者から見積もりを取り、その上で営業マンと交渉するなどして決めたほうがより納得いく判断ができると思います。

 

また、営業の方は、太陽光はとにかくメンテがいらず、クレームもほとんどないというのが業者側のある意味旨味なんだとぶっちゃけてくれました。(僕もパネル設置以来1度も連絡を取っていません)

つまり、実質的に短期での付き合いなので、そこまで営業の方との関係性を気にする必要もないと言えます。

 

オススメの無料見積もりサイト【3社】

そんなわけで、業者数社を比較してその料金を提示してくれる無料見積もりサイトを紹介します。

太陽光発電の見積もりサイトは過去に多くのサイトが乱立していたものの、現在生き残っている大手は以下3社しかありません。

 

1つ目は、業界紙(リフォーム産業新聞)で見積もりサイトナンバー1のソーラーパートナーズです。

こちらは、登録280社のうち最大3社の比較が可能です。

NHKからTV取材実績を受けるなど、信頼性は十分です。

登録280社は今回紹介する中では最も少ないのですが、この理由としてソーラーパートナーズの審査通過率が9.8%と非常に低い点(それだけ厳正な審査をおこなっている)が挙げられます。

また、他の見積もりサイトには登録していない専属業社も約65%に登ります。

安価なのはもちろん、万全の施工を求める方に特にオススメです。

 

また、無料見積もり依頼をすると以下のプレゼントももらえます。

こちらは非常に貴重なデータですので、もらっておいて損はないですよ。

 

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2つ目は、同じくリフォーム産業新聞で過去にナンバー1を何度か取っているグリーンエネルギーナビです。

こちらは、登録450社以上から最大5社の比較が可能です。

価格.comと業務提携を結んでいるという点が強みです。(超大手企業である価格.comとしては当然きちんとした企業としか組みません)

また、ソーラーパートナーズに比べ2社多い5社で比較できるのもメリットですね。

 

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3つ目は、楽天で太陽光見積もりサイトナンバー1を獲得しているタイナビです。

こちらは、登録350社以上から最大5社の比較が可能です。

顧客満足度は98%と非常に高い数値を誇ります。

登録業者数・見積もり比較可能社数・顧客満足度をトータルで見て最もバランスが取れているというのが強みです。

 

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各見積もりサイトとも色々特徴がありますので、リンク先のページをご覧になって好みのところを選ぶ、もしくはとにかく安さを重視するのであれば3社とも見積もりを取るのがいいでしょう。

 

どちらにしても、僕のように見積もりいくつか取ればよかったなぁという後悔を残さないためにも、導入前には必ず比較をすることをオススメします。

 

おわりに

以上、太陽光のリアルな収益額でした。

 

最初の10年の売電収入は、ローンと相殺すると大した収入になりません。

売電収入以上に、電気代の節約効果の大きさが目立ったかなと思います。

なお、パネルをローンでなく一括で払うと利子分がお得ですが、支払額180万として、それを回収するまでは10年くらいかかる計算になるため個人的にはオススメしません。変な話、10年間180万を投資に回したほうが、利子分より十分にでかいリターンを得られると思います。

 

また最後のほうでも書きましたが、売電価格が下がってきているからお得ではないとも判断できません。

 

  • 電気代が節約できる(=支出ダウン、プラス要素
  • 固定価格は下がってきている(=売電収益ダウン、マイナス要素
  • 一方でパネル価格も下がっている(=支出ダウン、プラス要素

これらの3点を加味し、購入価値があるかどうかを各種見積もりや収益想定を作ってもらいしっかりシミュレーションすることが大切です。(その際に、今回の僕のデータと照らし合わせるとより厳密な数字を弾けるかなと思います)

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!