投資・節約

FPの家は本当に省エネ?2年間の電気代明細を全て公開します。

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は家の話です。

僕は2年前に高気密・高断熱で有名なFPの家を建てて住んでいます。

FPの家は本当に省エネなのかということで、今回電気代明細を公開します。

 

本記事の内容

  • FPの家の電気代明細(2年分)をすべて公開
  • 類似家庭と比較
  • FPの家の電気代は安い?

ちなみにこんな感じでSUUMOの雑誌に載ったりしてます(笑)




FPの家の電気代明細をすべて公開

スペック

電気代を見る場合、家族の人数とか家の広さが重要ですので以下スペック公開です。

  • 3人家族(1人は未就学児)
  • FPの家、2階建(ロフトあり)、建坪約36坪(1階21坪+2階15坪)
  • オール電化
  • 東電のスマートライフプラン使用(オール電化の場合オーソドックスなプランです)
  • 住んだ1年後から太陽光設置

 

20代後半〜30代前半くらいの世代の基本スペックにかなり近いのではないかと思います。

 

1年目

まずは1年目の月別電気代明細です。

以下東電(HP上で確認できます)から引っ張ってきたものです。

細かな数字を出してもいいのですが、以下のほうが見やすいのと、値段もほぼ分かるのでこちらの画像を採用します。

 

冷暖房を使わない時は6000円〜9000円ほど。

冷房時は1万〜1万2000円ほど。

暖房を多く使い始めた12月は18000円を記録しています。

 

2年目

次に2年目です。

 

冷暖房を使わない時は6000円〜7000円ほど。

冷房時は8000円ほど。

暖房ピークの1〜2月は2万〜2万2000円を記録しています。

 

6月以降は太陽光が設置されているということに注意してください。

 

太陽光を設置すると、晴れている日の日中の電気は全て太陽光で賄われます(つまりその分の電気代はかからない)

そのため、日中の冷暖房代は自然と安くなります。

 

また、その日稼いだ額(東電への売電額)や使った額(東電からの購入額)が見れるため、できるだけ日中は電気を使わないで売電額を大きくしようという意図が働き、冷暖房の使い方が1年目と比べ異なったというものがあります。

 

これらにより、冷房使用時でも1万円を超えず、12月は1年目に比べ6000円も安くなっています。

 

なお、太陽光の導入効果に興味がある方は別途以下の記事をご覧ください。

 

3年目

次に3年目(現在)です。

太陽光フル稼動です。

特に暖房ピークの1〜2月が17000円〜18000円ということで太陽光を導入しなかった時に比べ3000〜4000円ほど安くなっています

 

類似家庭と電気使用量を比較してみる

東電HPには、プロフィール(人数・家の大きさ、太陽光有無など)を入力することで、似た家族と比較できる機能があります。

その機能を用いて比較したものを掲載します。(FPの家の家庭は少ないでしょうから、大きな違いとして出ると想定されるのは「FPの家かそうでないか」「家庭ごとの電気の使い方」です

 

1年目

赤が僕の家黒が類似家庭です。

 

全体的に低いですが、冬は大幅に上がってます

これは、FPの家は基本的に暖房つけっぱなしにし、高気密高断熱の機能で暖かさを維持するやり方が推奨されるというものを愚直に遂行したことによるものです。

 

ただ、冷房も付けっぱなしでしたが、夏の電気代は安いですね。

 

つまりここから言えるのは、FPの家の特性をフルに発揮するために冷暖房を付けっぱなしにしたとすれば、冷房代はそんなにかからないが、暖房代は高くなってしまうということです。

 

2年目

先ほど書いた通り6月から太陽光を稼動してます。

ただ、比較対象も太陽光使用の設定にしているので、そこは大きな価格差の要因にはなりません。

 

つまり、FPの家の機能(→高気密高断熱で、効率的に温めたり冷やしたりできる)が出たと言えるのかなと思っています。

 

3年目

3年目、太陽光はフル稼働です。(比較対象も太陽光使用)

全体的に低いですね。




FPの家の電気代は安い?

FPの家と言えば高気密高断熱が売りです。

大手メーカーでも高い機密・断熱性を誇る一条工務店などと比べても、UA値(断熱性)やC値(機密性)は十分上回る数値を出している家が多いと思います。

→なお僕の家の場合UA値は0.45、C値は0.20なので、一条が出しているUA値0.8、C値0.6を大きく上回ってます。(これらの数字は小さいほうがいい)

 

熱を逃がさない(暖めたら冷めにくい、冷やしたら温まりにくい)家ということであり、その省エネ性能に着目してFPを選ぶ方は多いと思います。

 

それでは類似家庭との比較データをベースに実態を見てみると、

1年目の7〜8月の冷房は安いですが、1年目の12月と2年目の1〜2月の暖房代は類似家庭と見てほぼ変わらないことが分かると思います。(もちろん冷暖房以外の要素もありますが、ここがメインのはずです)

 

これはなぜかと言うと、FPの家はその高い高気密・高断熱性能を利用して過ごしやすい環境を実現することが理念であるため、基本的に冷暖房は夏や冬には24時間つけっぱなしにしておきましょうと工務店からアドバイスを受け、それをそのまま実行したことにあります。

 

いくら高機密高断熱と言っても、暖房代はそもそも高いです。

暖房を付けっぱなしにしておけば、いくらFPの家と言えどもそれなりの費用になってくるということです。

 

一方で僕の家の場合、太陽光を設置した2年目の6月から、晴れている日の日中はできるだけ東電に電気を売りたいという観点で、外出時は冷暖房を切ることが多くなりました。(寝る時は1年目と同様に基本つけっぱなしです)

そのため、2年目と3年目の冷暖房費は落ち、冬も類似家庭を下回る状況に転換しています。

 

一方、これは過ごしやすさとトレードオフの関係にあります。

 

つまり結論としては、

  • 完璧な過ごしやすさを実現したいとすれば、FPの家と言えども冬の電気代は結構高くなる(冬の電気代は、一般的な家とさして変わらない)。
  • 一方で、若干節約思考を働かせると、かなり電気代は安くなるし、それでもおそらく一般的な家よりは過ごしやすい(当たり前ですが、アパート時代より圧倒的マシです笑)。

ということです。

 

冷暖房をとにかくケチるとなれば、FPの家の意味がほとんどありませんので、うまいバランスを自分で見つけるべしということです。

 

おわりに【結局はやりよう】

FPの家の機能をフル活用するとすれば、夏と冬の冷暖房は24時間つけっぱなしというのが基本スタンスになります。

その場合、冬の電気代が高くなりがちです。(それでも冷房は安く、暖房も一般的な家と同等くらい)

 

さらに、冬でも半袖で暮らす生活を実現したいと言うならば(FPの家なら確かに実現できます)、暖房温度を高くする分さらに電気代がかさみます。

 

しかし、そこまでの快適性はいらないが、一般的な家よりは快適で、かつ冷暖房費を安くしたいというのは実現できます。(僕はそのパターンだと思います)

 

そんなわけで、やりようということです。

 

実際に住んでみて、自分たちの感覚に合わせながら冷暖房の方針を考えていく。

結局はそれがベストです。

 

また、今回写真を貼り付けた東電のツールは、過去と電気代を比較する際にとても参考になりますので、こういったものも活用していくことをオススメします。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>太陽光発電の導入効果に興味がある方はこちら