【公務員種類別】月収・年収・生涯年収まとめ記事

【高卒vs大卒公務員】給料・ボーナス・年収・生涯収入を比較しました。

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、大卒と高卒で公務員の給料はどれくらい異なるのかをテーマに記事を書きました。

総務省の統計に基づき以下データを比較しています。

  • 生涯年収
  • 平均給与(給料+手当)月額
  • 平均ボーナス
  • 平均年収

 

非常に興味深い数字が出ていますよー。

↓動画でも解説しています!




高卒・大卒地方公務員の生涯年収額

高卒・大卒ともにほぼ全く同じ額です

まず結論的な部分からということで、生涯年収額の比較データから掲載します。

算出してみて個人的にも驚いたのですが、ほぼ全く同じ額でした。

 

生涯年収額(高卒) 263,897,742円

(給与収入240,996,742円、退職金22,901,000円)

 

生涯年収額(大卒) 263,564,672円

(給与収入240,663,672円、退職金22,901,000円)

総務省「H28地方公務員給与実態調査」に基づき推計。それぞれ、以下に別途記載した年齢別平均年収を累計して算出した。

 

退職金は学歴ごとの数字がないため、同じ額を置いています。

退職金計算のベースになる「給料額」は大卒のほうが少し上なので、退職金も大卒が若干高いはずですが、そこを加味したとしてもほぼほぼ同等の額だと言えると思います。

 

もちろん高卒のほうが4年間長く働くわけですが、試験の難易度(特に、都道府県庁や指定都市について言えば、高卒の難易度は圧倒的に低い)を加味すると、なかなか美味しい(と言ったら語弊があるかもしれませんが)部分もあるのではないかと思います。




高卒・大卒地方公務員の給与(=月収)比較

高卒地方公務員(一般行政職)の平均給与月額

まず、高卒地方公務員全体の平均給与は以下です。

414,849円(平均年齢44.7歳)

 

給与というのは給料と手当を合わせたものであり、要は月収です。

(なお、手取りはざっくりとこの80%くらいと考えておけばOKです)

 

年齢別に見ると以下の通りです。

18〜19歳 175,044円
20〜23歳 210,047円
24〜27歳 248,528円
28〜31歳 289,505円
32〜35歳 330,636円
36〜39歳 377,265円
40〜43歳 420,850円
44〜47歳 448,996円
48〜51歳 468,902円
52〜55歳 480,867円
56〜59歳 486,543円

 

大卒地方公務員(一般行政職)の平均給与月額

次に、大卒地方公務員全体の平均給与は以下です。

405,429円(平均年齢40.7歳)

 

高卒より安いですが、平均年齢が4歳も違います。

年齢別を見てもらえば分かりますが、実質的には大卒のほうが上です。

 

年齢別給与は以下の通りです。

22〜23歳 227,396円
24〜27歳 265,915円
28〜31歳 303,943円
32〜35歳 346,520円
36〜39歳 390,883円
40〜43歳 436,078円
44〜47歳 470,579円
48〜51歳 494,389円
52〜55歳 514,952円
56〜59歳 532,188円

 

高卒・大卒地方公務員のボーナス額比較

高卒地方公務員(一般行政職)の平均ボーナス額

高卒地方公務員全体の年間平均ボーナス額です。

1,513,174円(平均年齢44.7歳)

 

年齢別は以下の通りです。

18〜19歳 718,414円
20〜23歳 790,104円
24〜27歳 908,203円
28〜31歳 1,043,326円
32〜35歳 1,191,113円
36〜39歳 1,352,943円
40〜43歳 1,518,911円
44〜47歳 1,617,802円
48〜51歳 1,698,530円
52〜55歳 1,766,578円
56〜59歳 1,806,538円

※(給料+地域手当(平均額18,165円))×4.3月(平成28年の支給基準)で算出

※扶養手当は0とみなしたため、扶養手当がある場合は平均でプラス4万円程度になる

 

大卒地方公務員(一般行政職)の平均ボーナス額

大卒地方公務員全体の年間平均ボーナス額です。

1,438,131円(平均年齢40.7歳)

 

これも給与と同じく平均年齢の関係で大卒のほうが低くなっていますが、年齢別を見れば分かる通り、実質は大卒のほうが高いです。

 

年齢別は以下の通りです。

22〜23歳 865,091円
24〜27歳 944,904円
28〜31歳 1,057,955円
32〜35歳 1,202,749円
36〜39歳 1,370,436円
40〜43歳 1,544,001円
44〜47歳 1,673,474円
48〜51歳 1,762,604円
52〜55歳 1,841,488円
56〜59歳 1,906,022円




高卒・大卒地方公務員の平均年収額比較

高卒地方公務員(一般行政職)の平均年収額

高卒地方公務員全体の平均年収額です。

6,491,362円(平均年齢44.7歳)

 

年齢別は以下の通りです。

18〜19歳 2,818,942円
20〜23歳 3,310,668円
24〜27歳 3,890,539円
28〜31歳 4,517,386円
32〜35歳 5,158,745円
36〜39歳 5,880,123円
40〜43歳 6,569,111円
44〜47歳 7,005,754円
48〜51歳 7,325,354円
52〜55歳 7,536,982円
56〜59歳 7,645,054円

※平均給与×12+ボーナス額で算出

 

大卒地方公務員(一般行政職)の平均年収額

大卒地方公務員全体の平均年収額です。

6,303,279円(平均年齢40.7歳)

 

繰り返しになりますが、平均年齢の関係で一見高卒より低いですが、年齢別で見れば大卒のほうが高いです。

 

年齢別は以下の通りです。

22〜23歳 3,593,843円
24〜27歳 4,135,884円
28〜31歳 4,705,271円
32〜35歳 5,360,989円
36〜39歳 6,061,032円
40〜43歳 6,776,937円
44〜47歳 7,320,422円
48〜51歳 7,695,272円
52〜55歳 8,020,912円
56〜59歳 8,292,278円

 

高卒と大卒で比べると、特に50代での年収差が大きいです。まさに出世の差が出ていると思われます)

関連記事公務員の学歴について!給料にはあまり差がつかないが、出世には明確に影響する。




おわりに

以上、高卒公務員と大卒公務員のお金の比較をまとめてみました。

 

生涯年収ベースではほとんど差が無いというのは非常に興味深いですよね。

 

試験のレベルで言えば、高卒枠で入るほうが競争相手の質が圧倒的に楽(=進学校出身者で公務員試験を受ける人はほとんどいない)なので、大卒枠で高偏差値の大学出身者と競うよりも賢い選択になり得ます。

 

一方、部長・局長クラスとかになるには大卒であることはほぼ必須(少なくとも僕がいた県庁は全員大卒でした)という面もあるので、仮に高卒で入るか大卒で入るか迷っている人にとっては、そういった点をどう天秤にかけるかということだと思います。

→また、そういった大幹部になれば、生涯年収では明らかに差が出てきます。(あくまで上で掲載してきた数字は平均ですので)

 

ぶっちゃけ、高卒で入ろうが大卒で入ろうが業務能力には1ミリも関係ないんですけどね・・・。(と言っても出世の仕組みはそうなっているのが実態です→大卒の課長より圧倒的に優秀な高卒の課長補佐(年齢は同等)とか普通にいますよ)

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

あわせて読みたい

↓公務員になりたい方(高卒・大卒とも)向けに、公務員試験対策や公務員予備校について以下の記事でまとめています。(僕自身は国家総合職の1次上位合格、県庁2位合格、大手予備校模試関東2位といった実績があるため、その辺りが記事の信頼性担保に繋がるかなと思います)

↓社会人(民間・フリーターなど)から公務員を目指す方の場合であれば、以下の記事から読むのがおすすめです。(特に無料ハンドブックは社会人が試験を目指す時の全体像が詳しく分かるのでぜひどうぞ)

 

↓こちらは民間に転職した知り合いの公務員たち(→年収アップかつ時間のゆとりもできた)にヒアリングして書いた記事です。

転職を考えている公務員の方におすすめ。

 

国家公務員の給料や、都道府県・市区町村ごとの給料など、「公務員の給料の全て」をまとめた記事はこちら(多分日本一詳しいです)